塩ビシート防水の耐久性や金額、メンテナンスについて
2023-10-13
ペイント王のこと
防水工事ってどんな種類があるの?どんな防水がいいの?屋上やベランダに、塩ビシート防水をすすめられたけど、耐久性はどれぐらい?金額はいくらかかる?というお問い合わせをいただきました。
屋上やベランダの防水工事で塩ビシートを使用したい場合、事前に塩ビシートがどのようなものなのか、詳しく知っておくことが大切です。
ペイント王が実際に施工した工事事例も併せてご紹介します😊✨
塩ビシート防水とは?
防水工事には大きく分けて3種類の防水工事の工法があります。
ウレタン防水・FRP防水・シート防水
この中で耐久性が最も高いとされているのが塩ビシート防水です。
塩ビシートとは「塩化ビニル樹脂製のシート」を接着剤や機械で貼り付けて防水する工法です。屋上防水やバルコニー床・共用廊下床等あらゆる箇所での施工が可能です。 また、シートを広げていく施工方法なのでウレタン塗膜防水と比べて一度に広範囲の施工することが可能です。
塩ビシート防水の耐久性
塩ビシート防水の耐用年数は約10年~20年で、ほかの防水と比べても耐用年数が長くなります。陸屋根は、いくら耐久性の高いシート防水を施工しても、紫外線や雨水といった直接的な影響は避けることはできませんが、メンテナンスを定期的にすることできれいな状態を保つことができます。
塩ビシート防水の金額
塩ビシートの金額は下地の状況や施工面積・作業のしやすさ等によりかなり変動しますが密着工法で¥8000/㎡、機械固定工法で¥9000/㎡前後が目安となります。
それに加えて、既存の防水の撤去費がかかることもあります。
塩ビシート防水のメンテナンス
塩ビシートの耐用年数が10年~20年で、様々な劣化や不具合が表面化してきます。以下のような症状がでていたらメンテナンスの時期になります。床面だけではなく立ち上がりも不具合がないかチェックをしましょう。
そのまま不具合を放置していると雨漏りにつながります。
雨水の侵入によって発生した雨漏りは美観以外にも躯体を腐食させてしましますので定期的に確認するようにしましょう。
シートのふくれ・浮き
- 比較的小さい部分的なふくれ・破れ : 部分補修
- 全体的に多くの箇所でふくれ・破れが発生 : 要改修工事
シートの破れ・めくれ
- 部分的なシートの浮き・めくれ : 部分補修
- 剥がれ箇所が多すぎる場合 : 要改修工事
ジョイント部・端部の剥がれ
- 部分的なジョイント部・端部の剥がれ: 部分補修
- 剥がれ箇所が多すぎる場合 : 要改修工事
水がたまる
- ドレンの詰まり:定期的な清掃
- シートの浮きの場合:要改修工事
トップコート塗布
既存防水シートがトップコートが塗布されている場合は前回使用した塗料にもよるが5年~10年でトップコート塗り替えが必要となる
塩ビシート防水のメリット・デメリット
メリット
- 下地を選ばずに施工できる
下地を平滑にできれば塩ビシートを被せて施工ができるため、既存の防水層が塩ビシート防水以外でも簡単に施工できます。
- 耐久性に優れている
塩ビシート防水は、防水工事の中で特に耐久性に優れており、耐用年数は10年〜20年となっております。
そのため、定期的なメンテナンスの実施が難しいマンションやビルにおすすめです。
- 工事期間が短い
乾燥の工程も1回となっているため、工事期間が短いことと、シートの厚さが一定になっているので、ムラなく1度に広い範囲の施工ができます。
デメリット
塩ビシート防水のデメリットは主に3つです。
- 複雑な形状は施工できない
凹凸がある場所や室外機などの固定している物が多い場合、細かくサイズ調整ができないため均一にシートを敷くことが不可能です。無理やり施工した場合、隙間から雨水が入る可能性があります。
- 工事中の振動や騒音
機械固定工法で施工する場合は、建物に振動や騒音が発生します。とても大きな音が出てしまいますので、トラブルに発展しないように、事前に入居者の方への説明をする必要があります。
■施工事例 塩ビシート防水【密着工法と機械固定工法】
密着工法
①下地調整後プライマー塗布
②この後にご紹介する機械固定工法と同様に接合部をきっちり密着させて完成です。
機械固定工法
① 既存のシートを剥がしていきます。
②下地の不良部の補修を行います
③絶縁用シートの敷設
④固定金具の取り付け
⑤ルーフィングシートの張り付け
⑥ルーフィングシートの接合
⑦役物まわりの処理
⑧ルーフィングシートの継ぎ目を接着
ビフォー
アフター
塩ビシート防水工事はペイント王へお任せください
ペイント王では無料点検・無料見積もりを行っておりますので、屋根・外壁塗装や塩ビシート防水を含む防水工事などでご相談の方はお気軽にご連絡ください😊
外壁塗装をするときにチェックしておきたい塗装できない欠陥屋根材の見極め方もご覧ください。
お住まいに関するどんな些細なことでも、お気軽にご相談頂ければ幸いです。