外壁塗装とは?外壁塗装の必要性とそのタイミング
2022-11-18
塗装のこと
大切なお住まいを長く快適に保つためには様々なメンテナンスが必要です。
そして外壁塗装は重要なお住まいのメンテナンスのひとつです。
お住まいの見た目を美しく保つためという意味合いもありますが、それよりも大切な理由は風雨などの外界の影響から建物を守ることです。
ここでは、外壁塗装がなぜ必要なのか、どんな目的があるのかなどについて詳しく説明します。
外壁塗装とは?
『外壁』とは、建物の外側の面にある壁のことです。
外壁は建物の内側と外側を隔てており、風雨を防ぐ役割の他、プライバシーを守ったり音を遮ったりする役割もあります。
また、外から建物を見たとき一番目立つ部分なので建物自体の印象を左右するものでもあります。
この外壁に対する塗装処理が『外壁塗装』です。
外壁塗装は、見た目を美しくすることはもちろん、防水効果をよみがえらせて風雨を防ぎ、建物内部の劣化を抑える効果があります。
外壁は太陽の日差しや風雨といった自然環境からお住まいを守って資産価値を保つためのメンテナンスです。
外壁塗装の必要性
外壁は建物の見た目の印象を左右します。
そのため「見た目はあまり気にしないから、外壁塗装は必要ない」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん外壁塗装には見栄えを良くするという意味合いもあります。
しかし、外壁は前章で書いたように建物を自然が生み出す環境から守る役目があるものです。
そのため長い間、外壁のメンテナンスをせずに放っておくと建物自体が傷んでしまい、お住まいの寿命を縮めてしまう可能性があります。
これは建物の資産価値を下げるだけでなく、建物の安全性にもかかわってきます。
また、外壁だけでなく外壁内部の建物の構造部分の劣化が進んでしまうと大掛かりな修繕工事が必要となるため、費用が高額になるケースもあります。
定期的にチェックをおこない、状態が悪化する前にメンテナンスをすることで、費用を抑えながら快適なお住まいの環境を維持することができるのです。
外壁塗装の目的
外壁塗装を行う目的は大きく3つあります。
1.外壁の強度を上げお住まいの寿命をのばす
建物を人にたとえるならば、外壁は肌(皮膚)です。
紫外線から肌を守るために日焼け止めクリームを塗ったり、乾燥から肌を守るために保湿クリームを塗ったりします。
外壁も紫外線や乾燥、雨による湿気などにさらされています。
そのため塗膜はだんだん劣化していきます。
人の肌と違うのは、外壁には自己治癒力がないため自然に回復しないことです。
劣化を放置しておくと、ひび割れが起きたり反り返ってきたりします。
外壁の中には下地があります。この下地は水に弱いものが多いため、塗膜が傷つくと下地が傷んでしまう可能性が高くなります。
そして下地が傷むと建物の寿命が短くなってしまうのです。
外壁塗装は劣化してきた塗膜をよみがえらせることで外壁の強度を上げることができます。
そして住まいの寿命を延ばすことにつながるのです。これは、建物の資産価値を維持するという意味合いもあります。
2.防水効果のUP
外壁に大きなひび割れや反りがなくても、防水効果が低下していることもあるのです。
外壁の防水効果が低下すると外壁の内部に水分がしみ込んで下地を傷める原因になります。
また日当たりの悪い外壁などは、カビやコケが生えてしまい、さらに外壁の劣化を進めてしまうこともあります。
屋根が劣化した場合は雨漏りが起こるというイメージがあると思いますが、実は外壁の劣化が原因で雨漏りが起こるケースもあるのです。
さらに、外壁内部に湿気がたまることで木材部分が腐食したりシロアリが繁殖したりする可能性もあります。
このような事態を防ぐために、外壁塗装で防水効果を高めることが重要です。
3.外観を美しく保つ
外壁は強い紫外線を浴び続けているため色あせてきます。また、排気ガスや黄砂、花粉などの大気や風雨の影響で汚れもついてしまいます。
そして金属部分にはサビが出てしまう場合もあります。
このように外壁は経年による劣化でどうしても美しさが損なわれてしまいます。
外壁塗装をすることで新築時のような外壁の美しさを取り戻すことができます。
また、外壁の色を変えるとガラッとお住まいのイメージを変えることも可能です。
近年は様々な機能性を持った塗料もあります。遮熱効果の高い塗料や表面に汚れが付きにくい塗料など、機能性を持った塗料を選べば、美しさだけでなく機能性もプラスすることができます。
塗り替え時期の目安
外壁塗装で外壁をメンテナンスすることが大切だということはご理解いただけたでしょうか?
どんなタイミングで塗り替えをすればよいのかは判断に迷うところです。そこで、塗り替え時期の目安をお伝えします。
前回の塗装時期から判断する
塗り替えの目安のひとつとして前回の塗装から約10年とされています。
ただし実際に、10年ほど経過した外壁はかなり劣化が進んでしまっている場合もあります。
また、建物の施工方法や塗料の違い、自然環境などによって劣化の速度は変化します。
たとえば、木材や金属が使用されている部分は、水分による腐食が起こる可能性があるため、比較的短いサイクルで塗り替えが必要になるケースがあります。
使用している塗料によって耐用年数に違いもあります。アクリル系塗料4~7年、ウレタン系塗料7~10年、シリコン系塗料10~15年、遮熱系塗料15~20年とかなり幅があるのです。
塗料の耐用年数はメーカーによっても異なるため、塗装時に使用している塗料の耐用年数を確認しておくようにしましょう。
これらのことから、前回の塗装から7年ほど経ったら定期的にチェックをするようにして、劣化が進行する前にメンテナンスをおこなうことをおすすめします。
外壁のセルフチェックをして判断する
塗り替えには目安の年数があります。しかし先ほども書いたように塗料の種類や環境により劣化の進み具合はそれぞれです。
そのため、ご自身の目で外壁の状態を確認することで塗り替えのタイミングを判断する方法もあります。
セルフチェックで見る点は、外壁の色があせていないか?汚れていないか?ひびが入っていないか?コケやカビが生えていないか?などです。
セルフチェックについては別のページで詳しく解説していますので、ぜひご活用ください。
自分でできる外壁のチェックポイントをお伝えしました。
ただし、外壁のチェックは安全におこなえる範囲にしてください。高い場所などは無理をせず、見える範囲でチェックをしましょう。
外壁は定期的にチェックをして、気になるところを見つけたら早めに信頼できる外装業者に相談することが大事です。
劣化が進むと大きな工事が必要になるケースもあります。
早めに対処をすることで、修繕に必要な費用を抑えることができます。
⇒外壁塗装の簡単セルフチェック!チェックすべき9つのポイント
外壁塗装をおこわないとどうなる?
外壁塗装をおこなうには、それなりの期間や費用が必要となります。そのため、なかなか踏み切ることができないかもしれません。
しかし、放置することで大きなリスクを負う可能性があります。
外壁塗装をおこなわないことで、外壁以外の部分に劣化が進んでしまった場合、補修・修繕工事が大掛かりなものとなり費用が大幅に跳ねあがるケースがあります。
状況によってさまざまですが、外壁塗装のみの工事の数倍の費用が必要となるケースもあります。
外壁から侵入した水分が、建物の柱や梁などの重要な部分を腐食させてしまった場合は、建物自体の耐用年数が短くなり、最悪の場合には倒壊の危険もはらんでいます。
外壁塗装は信頼できる業者に依頼を
外壁塗装は大切なお住まいに長く安心して住み続けるためにとても大切なメンテナンスです。
だからこそ外壁塗装を依頼する業者も信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
職人の技術が不足している場合や手抜き工事でコストを抑えている業者の場合は、耐用年数が短くなりすぐに塗り替えが必要になってしまうこともあります。
お住まいの状況や自然環境などによって外壁の状態も様々ですので、丁寧に点検をおこないお客様にとって最適な提案ができることも大切です。
ペイント王では、塗装歴10年以上のベテラン職人が責任をもって丁寧な塗装をおこなっています。