外壁塗装の簡単セルフチェック!チェックすべき9つのポイント
2022-11-01
塗装のこと
どんなタイミングで外壁塗装をすればいいのだろう?
家を建ててから10年くらい経った頃が外壁塗装のリフォーム時期だと聞くけれど、本当に必要なのだろうか?
など、外壁塗装に関して迷うことはありませんか?
外壁は風雨や日光にさらされているため、どうしても経年による劣化が現れてきます。
外壁の状態により家のイメージが変わるだけでなく、外壁の劣化が進むことで構造内に侵入して内部の腐食を進めてしまうなどの危険も秘めています。
毎日見ている外壁の変化は気づきにくいかもしれませんが、よく見る外壁の劣化のサインに気付くことができます。
この記事では、外壁塗装が必要かどうかのサインを見抜く、自分で簡単にできるチェックポイントをお伝えします。
自分でできる簡単セルフチェック。9つのチェックポイント
外壁の状態をご自身で簡単にチェックできる9つのポイントをお伝えします。
このチェックポイントを活用して、外壁塗装リフォームのタイミングを決めたり、業者とのやりとりなどに生かしてみてください。
ただし、一見問題がないように見えても劣化が進んでいることもあります。
また、外壁に使われている材料によってわかりにくいケースもあります。
ある程度の年数が経っている外壁の場合は、信頼できるプロに確認してもらうことをおすすめします。
POINT.1 外壁にひびが(クラック)
外壁の劣化の中でもっとも気付きやすいもののひとつが『ひび割れ』です。
『ひび割れ』のことを『クラック』とも呼びます。
ひび割れの原因には様々なものがあります。
外壁が基準の厚みより薄い場合や手抜き工事が原因で起こる場合があります。
また、国道や線路に近い家の場合は、繰り返される振動によってひびが入ることもあります。
ひび割れは特に窓枠の近くや外壁の継ぎ目に発生しやすいため、チェックの際にはそうした場所をしっかりと見るようにしてください。
すべてのひび割れがすぐに対応しなければいけない物ではありません。
しかし、ひび割れの幅が広い場合には雨が家の内部に侵入したり、水分を吸収することで外壁の劣化を早めてしまう可能性があります。また、建物自体にひずみがあるためにひび割れができている場合には、できるだけ早く信頼できる外装業者に相談するようにしてください。
POINT.2 新築の時と比べて、外壁が色あせている
新築のときは外壁の色も鮮やかで美しいでしょう。
しかし、長年紫外線や雨にさらされることで色あせや変色が見られるようになります。特に紫外線による影響は大きいので、日当たり具合によって色あせの状態が違うことがあります。
一面だけだと色あせ具合がわかりづらいですが、東西南北それぞれの外壁を確認して見比べることで色の違いにも気づきやすくなります。
色あせくらいなら問題ないのでは?と思うかもしれませんが、色あせや変色をしている壁は防水効果も落ちている可能性があります。
明らかに色が変化している場合は塗り替えのサインだと考えてください。
POINT.3 壁を手で触ると白い粉がつく
外壁をチェックするとき手で触ってみましょう。このとき手に白い粉が付いてしまうのは外壁が劣化しているサインです。
壁の汚れでは?と思うかもしれませんが、外壁塗膜が古くなって変質することで粉上になったものです。
チョークの粉に似ていることから『チョーキング』と呼ばれたり『白亜化現象』と呼ばれたりしています。
白い粉が出ている状態はすでに防水性が落ちています。雨などの水分を外壁が吸い込んでしまうため、建物を傷める原因になります。
もしも手に付く粉の色が薄い場合は軽度であるため、慌てて外壁塗装を行う必要はありませんが、手が真っ白になる状態の場合は劣化がかなり進んでいる状態です。
POINT.4 外壁塗装が剥がれている
見た目ですぐにわかり、できるだけ早く対処をした方が良いのは外壁塗装の剝がれです。
放置をすると外壁が割れて水分が建物内部に侵入して建物を傷める原因になります。
また、経年劣化によって外壁塗装が剥がれる場合もありますが、施工方法の問題による場合もあります。
例えば、汚れや古い塗膜の洗浄作業の不足、下地処理の不足、外壁がしっかり乾燥しないうちに施工をした、などです。
もしも工事から3年ほどで外壁塗装が剥がれてきた場合は施工ミスや手抜きの可能性が高いと考えられます。施工業者に相談して対応をお願いしてみましょう。
POINT.5 鉄部分にサビがある
外壁に取り付けられた金属部分は、時間が経つことでサビが発生する場合があります。
近年はサビが発生しづらい金属が使用されることが増えていますが、傷などが原因でサビが発生することもあります。
サビが発生すると建物の美観を損ねてしまうだけでなく、建物の内部に水が入り込んだり、周囲を腐食させたりする可能性があります。
軽いサビであればさび落としで対処することができますが、重度のサビになると体積が膨張して塗膜を押し上げていきます。
金属部分は外階段やベランダの手すりなどに利用されることも多いので、重度のサビがある場合は、安全面を考慮してはやめの対応をおすすめします。
POINT.6 木部の塗膜のはがれや傷み
木材部分は水分を吸うことで膨張し、出すことで縮みます。こうした伸縮を繰り返すため、木材部分は比較的傷みやすく劣化が進みやすくなります。
早い場合は、5~6年で塗膜が剥がれて防水効果が落ちてしまうことがあります。
防水効果が落ちて雨などによる水分が入り込むと木材部分が腐食しやすくなります。また、湿気を好むシロアリが巣をつくってしまう可能性もあります。
腐食が進むと塗り替えだけでは対処できなくなることがありますので、定期的にチェックをして、早めに対処ができるようにしましょう。
POINT.7 窓枠やサッシ、継ぎ目部分などの劣化
窓枠やサッシの周囲、外壁材の継ぎ目などに使われているゴム状の塗料のことを『コーキング』といいます。
コーキングは、窓枠と壁の隙間や壁と壁の隙間などの継ぎ目を埋めることで雨などの侵入を防ぐ防水材です。
コーキング部分は日差し(紫外線)や風雨にさらされることで痩せてきたり、変形したりすることがあります。また、ひび割れが発生することもあります。
コーキング部分に隙間ができると雨水が侵入し、その周囲の外壁や建物内部の劣化を進める原因になるので注意が必要です。
POINT.8 壁が反り返っている
外壁の反り、歪み、浮きが見られる場合には注意をしてください。
まず、建物自体の歪みが原因で外壁に歪みが出ている場合があります。
また、施工時に釘を打ち損じたことで反りや浮きが発生することもあります。
経年劣化によって外壁に反りが発生こともあります。
雨が降ると外壁は水分を吸収します。そして天気が良いと乾燥します。これを繰り返しているうちに、外壁の内部に湿気が残って表面だけが乾くことがあります。これにより外壁に反りが発生してきます。
反った壁には隙間ができるため水分が入りやすくなり、建物内部を傷める原因になります。
建物内部の木材部が腐食するなどすると、補強工事などで費用が高くなりますので、定期的にチェックをして早めに対応するようにしましょう。
POINT.9 コケ・藻・カビの発生
外壁材は、コケやカビが生えにくいものが使用されている場合が多いでしょう。それでも日当たりが悪かったり風通しが悪かったりする場所ではコケが生えてしまうことがあります。
乾燥しづらく湿気がたまりやすい方向の壁はコケやカビが生えやすい環境であるといえます。
また、壁のデザインや模様によって繁殖しやすいこともあります。
外壁にコケが生えている状態は、急いで対処をしなければいけないというわけではありません。
ただし、外壁の防水効果が薄れている場合や、塗料を侵食して劣化を進めてしまう場合もあります。
定期的にチェックしてひどくならないうちに対処ができるよう検討しましょう。
外壁のチェックは安全な範囲で
自分でできる外壁のチェックポイントをお伝えしました。
ただし、外壁のチェックは安全におこなえる範囲にしてください。高い場所などは無理をせず、見える範囲でチェックをしましょう。
外壁は定期的にチェックをして、気になるところを見つけたら早めに信頼できる外装業者に相談することが大事です。
劣化が進むと大きな工事が必要になるケースもあります。
早めに対処をすることで、修繕に必要な費用を抑えることができます。