屋根の「勾配」と「雨」の意外な関係とは?
2018-05-24
ペイント王のこと
屋根の「勾配」と「雨」の意外な関係とは?
突然ですが皆さま、屋根の「勾配」は何のためにあるのでしょうか?
勾配をつけることで、雨水を下に流すため?
ピンポーン、正解です。
でもこの勾配、屋根の材質によって角度が違うってご存じですか
勾配と言えば、もう冬のオリンピックは終わってしまいましたが、スキー場の斜面が思い浮かびますよね。
スキー場が、初心者・中級者・上級者とコースごとに斜度が違うように、屋根も屋根材によって勾配の角度が変わってくるんです。
材質によって違う勾配
屋根の勾配を表す方法として、昔から使われているのが「寸法勾配」です。
(屋根の勾配の表し方 イメージイラスト エクセルで作成したものを、スクリーンキャプチャーで画像化しました)
寸法勾配では、屋根の底辺が10寸(1尺)に対して、高さが何寸あるかによって示します。
(1)1寸勾配では、勾配の角度が5.7度です。
スキー場で言えば、ゆるやかな初心者コースですね。
(2)5寸勾配では、勾配の角度が26.6度です。
スキー場で言えば、少し急な中級者コースですね。
(3)10寸勾配では、勾配の角度は、45度です。
スキー場で言えば、転倒必至の超急斜面の上級者コースですね。
日本でも45度のゲレンデは数えるほどしかないそうです。
屋根に勾配をつける理由は2つあります。
1つめの理由は、瓦などの屋根材の隙間から、雨が浸入することを防ぐためです。
主な屋根材の、勾配を見てみると
陸屋根(屋上など) 0寸
金属瓦 1寸~10寸
アスファルトシングル 1寸~
ストレート 3寸~10寸
和瓦 4寸~7寸
セメント瓦 4寸~10寸
洋瓦 4寸~10寸
となり、屋根材同士の隙間が大きいほど、勾配が大きくなります。
屋根に勾配をつけることで、強風による「横なぐりの雨」の浸入を防いでいるんですね。
そして2つめの理由は、雨を速やかに下に流して、「水たまり」の発生を防ぐためです。
スキー場で斜度が大きければ大きいほどスピードが出るのと同じ様に、屋根も勾配が大きければ大きいほど、雨は早く流れ落ちます。
つまり、勾配が大きいほど、屋根に雨がたまりにくくなるんです。
そして「水たまり」と、次にご説明する「毛細管現象」が重なることで、雨漏りが起こるんです。
雨漏りを引き起こす「毛細管現象」とは?
毛細管現象とは、水などの液体中に細い管を立てたとき、その管内を表面張力によって液体が管内へ浸入する現象です。
管が細ければ細いほど、表面張力の影響が大きくなり、液体は管内をより奥へと浸入します。
上の図では、水は上に吸い上げられていますが、毛細管現象は、狭い隙間に沿って上下左右関係なく起こります。
屋根材の劣化により発生する「小さな隙間」に水がたまると、毛細管現象により水が浸入して、雨漏りの原因となるのです。
「毛細管現象」を防ぐために、屋根の劣化は早期発見・修理を!
毛細管現象の原因となる、屋根の劣化による「小さな隙間」は、屋根の上に登ってみないと分かりません。
ささいな劣化を見逃さないためには、屋根材の知識がある「プロの目」が必要です。
しかも、斜度がある屋根の上での作業なので、高所作業の知識と経験がある熟練の職人さんが必要です。
屋根の角度が大きければ大きいほど、「転落事故」の危険性は高まります。
屋根の角度はスキー場と同じで、下から見上げるとそれほど急には感じません。
しかし、実際に7寸(35度)以上の屋根に登ってみると、スキー場の上級者コースさながら、崖っぷちに立ったような気分ですね。
屋根の点検と修理は、「屋根材」と「高所作業」の両方の知識と経験が必要です。
私たちペイント王は、「屋根材」と「高所作業」に関する、豊富な知識と経験を持っています。
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